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アクセス回数:8回 リリース日:2023年3月15日
不正(タダシカラズ)
作詞 浅井さやか (One on One) 
作曲 YOSHIZUMI
和泉守兼定/大包平/小竜景光/山姥切国広/南泉一文字/肥前忠広/井伊直弼/吉田松陰/ハリス/徳川斉昭/一橋慶喜/水戸藩士たち/人々
「なんでこんなことになっちまったのか整理してみようじゃねえか」
「おう」

本来の正しい流れは…?
正しい歴史は…?

「まずは将軍継嗣問題だ」

十四代将軍候補は 紀州の徳川家茂 そして…

「一橋慶喜も候補にあがっていた」

慶喜は水戸藩主 徳川斉昭の息子

「だが慶喜は後継者争いで負けた」
「なんでだ?」
「その頃、大老に就任した井伊直弼が…」

君主の許しが出る前に 異国と条約を結んだ

港をオープンプリーズ!
イエス!
国をオープンプリーズ!
イエス!
自由な貿易プリーズ!
仰せのままに

君主の許しもなく調印 言語道断 許すまじ
国を守るためじゃ
どの口が言う?
国を思ってのことじゃ
聞く耳は持てぬ!
独断専行 許すまじ!

「水戸側と完全に敵対した井伊直弼は、家茂を将軍に推した。その上…」

慶喜派を弾圧
徳川斉昭は蟄居に追い込まれ
慶喜も隠居させられた

「幕府独裁けしからん!」
「抗議申し上げるぞ!!」
「将軍は 慶喜様であるべきだ!」

思想家や

「尊王攘夷こそが国を守るのだ!」

儒学者

「次の将軍は紀州と決まった!反対する者共は処断せよ!!」

この弾圧こそ
『安政の大獄』

「あんせいのたいごくは聞いたことあるぜ」

粛清の名の下(もと) 奪われた命
散った憂国の士

身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも
留め置かまし 大和魂

「そして吉田松陰も『安政の大獄』で殺された」

正しい流れ
正しい歴史

「最も厳しい弾圧を受け、井伊直弼への反発が高まっていったのは水戸藩だ」

虐げられた者たちよ!
反逆の時が来た!
我らこそ 誇り高き水戸の烈士

立ち上がれ!

「赤鬼退治 恐るるに足らず!」

立ち上がれ!

彦根藩の行列を襲撃
名残雪の絨毯を染めた
井伊の赤き血

この暗殺こそ
『桜田門外の変』

「さくらだもんがいのへん…おっさんも…」
「殺される。それが…」

正しい流れ
正しい歴史

「ところが……」

「今、この歴史では……」

吉田松陰が
井伊直弼の側近となった
それは歪み (ユガミ)

海の向こう
大海原の先
日が昇る時は近い

共鳴し合う二人
それは歪み (ヒズミ)

正シカラザル流れ
正シカラザル歴史

海の向こう 列強に怯まず
対等に渡り合うため
手を取…
交わらない
道が交わり
落とすはずの
命が続く

「弾圧も敵対も起きなかったこの歴史で、井伊直弼は慶喜を支持した」

ああ…
それは歪み (ユガミ)
日出づる国よ

「結果、徳川慶喜が第十四代将軍になっちまった」

ああ…
それは歪み (ヒズミ)
明るき未来よ
ああ…ああ…

『安政の大獄』も
『桜田門外の変』も
起きない
起きることはない

正シカラザル流れ
正シカラザル歴史

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