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ボン・ヴォワヤージュ
作詞 Danny Small/日本語詞:美輪明宏 
作曲 Danny Small
美輪明宏
私の人生は十八で開きました。私は厳しい両親のもとで、本当に何も知らないおぼこ娘として育てられました。

ある日、学校では不良だという評判のお友だちに誘われて港へ遊びにまいりました。そこには、今まで私が知らなかった素晴らしい世界が開けていました。いろんな国の、いろんな職業の男女がおりました。
そのなかで、私の目を釘付けにした素晴らしい男性がいました。
燃えるような緑色の瞳、真っ黒な髪、褐色の肌。
彼は微笑みながら私のほうへ近づいてきます。すっかり上がってしまって、いろんなお話をしたんですけれど何を話したんだか憶えていないくらい。ただひとつ憶えておりますのは、またお会いすることを約束したことだけ。
でも、帰り際、私より世の中のことをいろいろと知っているらしい友人が注意してくれました。
「気をつけて!あれ悪い男だよ。多分、女でメシを食ってるんだと思うわ。あんたつき合っちゃだめだよ。」
そんなこと、私にはとても信じられませんでしたし、信じたくもありませんでした。それで結局、両親にも友人にも内緒で一人でお会いしにまいりましたの。
毎日毎日、それは楽しいお話をしてくださいました。
そしてとうとう、ある日彼は
「学校を卒業したら、結婚しようね。」
プロポーズしてくださいました。私は天にも昇る思いでした。
さっそく飛んで帰ると両親にそのことを告げましたら、驚いた両親は
「そんなおまえ!いいこと。そんな男と結婚したら、家の財産はおまえには行きませんよ。」
そう言って私をお部屋へ閉じ込めてしまいました。
お金、お金、お金・・・。そんなもの、彼の愛に比べればどうでもいいことなのに。私はもう、彼に会いたい一心で窓から飛び出して彼のもとに走りました。
彼はやさしく私を抱いてくれました。

でも、その後のお話で、私と結婚しても家の財産が入らないことを知ると彼は急に、掌を返したように冷たくなりました。

月が経ち、日が経ち、そのうちにとうとう彼は、私を殴る、打つ、蹴る・・・!私の身体は痣だらけになってしまいました。すっかり失われてしまった彼の微笑みを取り戻したいばっかりに、私はお決まり通りに、転落の詩集を綴って、彼に言われるまま、港に立つ女になってしまった・・・。

来る夜も来る夜も、汗と油の匂いのちがう男たちに抱かれて、ぼろくずのように疲れた身体を引きずって家へ帰ると、彼はその日の稼ぎをあらためるとにっこり笑って私を抱く。
ああ、それでも良かった、別れるより・・・!

あれから何年経ったことだろう・・・。
爪に火を灯すようにして貯めたお金で、念願のレストランを港町に買うことができた。
やっと手に入れた自分の店をピカピカに磨き上げる。床も、窓ガラスも。・・・でも、その窓ガラスには小皺の寄った初老の女の姿が映っている・・・。あらまあ、いつのまにこんなに老けてしまったのかしら・・・。まあいいわ。私は自分の青春と引き換えにやっとまともな人生を手に入れたんだから。
彼がマスター兼バーテン。私マダム兼給仕。彼もめずらしくよく働いて。私も一生懸命働いた。昔の仲間たちも大勢お客様を連れてきて助けてくれた。お店は大繁盛。人生すべて大好調。バンザーイ!

でもね、世の中ってそう上手くできてないのよね。

ある日、アメリカの観光団が入ってきて、その中の金持ちのいたずら娘が彼をからかっている。彼は彼で、すっかりいい歳だというのに、まだ昔の色男気取りが抜けてなかった。そして挙句の果ては、私を捨ててその女と一緒になってアメリカ行って結婚するんだって言う。
「馬鹿ねあんた。何言ってんのよ。鏡を見てごらんなさいよ。女に本気で惚れられる顔だと思ってんの?目の下の隈、突き出たお腹、その禿げ頭。あんた、からかわれてんのよ。向こう行ったら捨てられるわよ。そんな馬鹿なことばかり言ってないで。やっと私たちのお店持てたんじゃないの。二人で一生懸命働いて、お金のこして、ね。仲良く暮らしましょ。ねぇ、せっかくここまで来たんじゃないの。お願い、どこへも行かないで。私を捨てないで・・・(パンッ!)
痛い!」
彼は笑って返事もしない。一体私、今まで何をしてきたの。

そして今日、西陽の射す夕方。彼を送りに、港まで来てしまった・・・。

やめてよ無理した 悲しそうな顔は
私と別れるための
恨んじゃいないの ただ哀れんでるだけ
あんたと結ばれる人を
ボン・ヴォワヤージュ
あんたなしでも 太陽は照るもの
あんたなど今はもう 愛しちゃいないの
もう帰って来ないでね

怒ってみたとて 仕方ないもの
この花をあの人にあげてね
そして私は ただ友だちだったと
あの人に言い訳をしましょう
ボン・ヴォワヤージュ
もういいの そんなに優しくしないで
あんたは好きなように してればいいのに
私の涙などかまわず

今さらそんな気も ないでしょうけれど
最後のお願い聞いてね
この船が出るとき このテープを持って
これだけは捨てないでいてね
ボン・ヴォワヤージュ
この言葉で あんたが見えなくなったら
ちぎれたテープを 握りしめて
涙で幸福(しあわせ)祈るの

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