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アクセス回数:17回 リリース日:2012年10月24日
恐山
作詞 犬神明 
作曲 犬神明
犬神サアカス團
これはこの世のことならず
死出の山路の裾野なる
賽の河原の物語

赤く咲くワスレグサ 燃えるような恋の花
やがて散る宿命なら 咲き乱れて死にたい
狂おしく悩ましい 色欲にとらわれて
人並みの幸せを 手放してしまった

淫らな夢のつづき もう一度見たくて
きつく首しめながら 夜ごと抱かれた

地獄の底から吹き上げる
熱い風に身を焦がし
極楽浄土へのきざはしは
千切れたままの蜘蛛の糸
このまま抜け出せぬ暗闇の子守唄

月は満ち羊水が うらめしく流れ出す
血にまみれ産まれた 望まれぬ命

呪われた恋の終わり 無垢な赤子の
濡れた布で口塞ぎ 息の根を止める

母の温もりを知らぬまま
捨てられた魂よ
賽の河原で積みあげた
石の塔はくずされて
いつまでも報われぬとこしえの子守唄

飢えたカラスが鳴く夜は
村で誰か人が死ぬ
ひだるい暮らしの口減らし
姥捨て山に神かくし
熱く煮える
血の池地獄
咎(とが)を背負った女が
身をなげた

淫らな夢のつづき もう一度見たくて
きつく首しめながら 夜ごと抱かれた

地獄の底から吹き上げる
熱い風に身を焦がし
極楽浄土へのきざはしは
千切れたままの蜘蛛の糸
このまま抜け出せぬ暗闇の子守唄

聞くにつけても哀れなり
二つや三つや四つ五つ
十にも足らぬおさなごが
峰の嵐の音すれば
父かと思いよじのぼり
谷の流れを聴くときは
母かと思いはせ下り
手足は血潮に染みながら
河原の石をとり集め
これにて回向の塔を組む
今日は初七日、二七日(ふたなのか)
四十九日に百か日(ひゃっかにち)
極楽ヶ浜に血の池地獄
恐山には風吹くばかり
恐山には風吹くばかり
恐山には風吹くばかり

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