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女傑

作詞	和田健一
作曲	宮川ひろし
唄	歌川二三子

(浪曲)
風の噂を伝便り年齢七ツの幼子が
母さん恋しや父恋し雪の函館後にして
ひもじさこらえて来たとゆう

女盛りをどてらにかくし
女傑一代修羅の道
好きで選んだ人生ではないが
筋を通さぬ奴もいる

(台詞)
そりゃ世間じゃ、どてら婆さんとか、女やくざとか
噂しちょる事はよう知っちょるばい
ばってんおてんと様に、恥じる事は何もしちょらんとよ
こげん女が、ひとりぐらい、おっても罰ちゃあたらんとばい

馬鹿じゃなれない利口じゃなれぬ
まして女じゃなおなれぬ
恋もあきらめ女も捨てて
度胸ひとつの修羅を行く

(台詞)
母と名乗れず、我が子と抱けず、ましてやくざな女伊達
心を鬼に詫びながら、腹も空いたろう、疲れてもいよう

(浪曲)
ひと風呂浴びて手作りの浴衣を着せて髪をすく
春もらんまん月も十六夜若松港女侠一代島村ギンアアアンアアアン物語

ひとを押し退け世間をせまく
生きる奴には牙をむく
せめて日本のいしずえに
なれるものなら悔いはない

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